ネロリは、ミカン科のオレンジ・ビターの花から採れる精油です。日本の橙はオレンジ・ビターの近縁種になります。
オレンジ・ビターから採れる精油には下記の3つがあり、それぞれ香りも効能も違います。
- 果皮:オレンジ・ビター
- 葉:プチグレン
- 花:ネロリ
花から採油されるネロリは、フローラルな中にも柑橘系特有の爽やかさと苦みの感じる香りで、同じ柑橘系や甘めなムスクやローズ調の香りと相性が良く、人気のある精油のひとつです。
処方では神経過敏や不眠症など、主に精神・神経系の不調に効果を発揮します。
特徴である含有成分のネロリドールには女性ホルモンと似た働きがあると言われており、女性ホルモンのバランスを整え、生理不順や月経前症候群(PMS)の改善にも有効です。
ネロリ
精油のデータ
学名:Citrus aurantium ssp. amara ミカン科
採油部位:花
主な産地:チュニジア、モロッコ、イタリア
精油の揮発度:トップノート

主な作用:
- 神経強壮作用(神経系を強化・活性化させる)
- 抗鬱作用
- 消化促進作用(消化器官の働きを促進させる)
- 精神安定作用(嗅覚による作用)
- 精神強化作用(嗅覚による作用)
禁忌・注意:妊婦、ホルモン依存型癌疾患、乳腺症などには用法容量を守って使用する
(含有成分のネロリドールにホルモン様作用があるため)
精油の成分をもっと詳しく
ネロリの主要な含有成分は、リナロールという成分です。
リナロールはモノテルペンアルコール類に分類され、スズラン、ラベンダー、ベルガモット様の芳香をもつことから香料として多用されています。
鎮静作用や血圧降下作用、抗不安作用等があり、心身共にストレスによる緊張・不安・怒りを和らげて安定した状態へ導いてくれます。
特に香りからの効果が期待され、嗅覚を刺激して脳の神経回路を活性化しリラックス効果をもたらすことから、精神・神経系の不調に効果を発揮します。
馴染みのある香りのため、様々な化粧品や雑貨にも使われています。
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