パウンドケーキは材料がとてもシンプルで計量もすべて同じ分量なので、お菓子作りにありがちな「材料を量るの面倒だなぁ」というものぐさから解放されます。
合わせる具によっても色々なケーキが味わえます。オーソドックスなものとしては、ドライフルーツ、チョコチップ、生地にココアを加えたマーブル模様のケーキなど具も様々です。
パウンドケーキなどのバターケーキは焼きたても美味しいのですが、一晩置くとしっとりして味もなじんでくるので乾燥防止にラップをして常温(25℃以下)保存し、その都度切り分けると長く楽しめます。日持ちもするのでプレゼントにも最適です。
パウンドケーキとは
パウンドケーキはバターケーキの一種で、小麦粉、バター、砂糖、卵をそれぞれ1ポンドずつ使って作ることから『パウンド』ケーキと名づけられました。
フランスのブルターニュ地方が発祥で、イギリスでは18世紀初頭にレシピ集に登場し始めます。
その後、ケーキを卵で膨らませるパウンドケーキは定番となり、イースト使用のケーキに比べ材料が高価な為上等なケーキとされました。
パウンドケーキは膨らませるためのレシピがいくつか存在し、泡立て方で製法も異なるのでそれぞれ気泡や口当たりなどに違いがあります。
パウンドケーキの製法
シュガーバッター共立て法
クリーム状にしたバターに砂糖を加え、溶いた全卵を少しずつ加えて混ぜ、最後に粉を加える手法。
シュガーバッター別立て法
クリーム状にしたバターに砂糖の半量、卵黄を加えて混ぜる。
残りの半量の砂糖を加えた卵白で作ったメレンゲと、粉を交互に加える手法。
ジェノワーズ法
卵と砂糖を泡立ててから小麦粉を加え、最後に溶かしバターを加える手法。
ベーキングパウダーを入れると高さが安定し全体的にきれいに膨らみます。
ここでは一般的で簡単な製法の『シュガーバッター共立て法』でパウンドケーキを作ります。
材料:パウンドケーキ 長さ18cm 1個分
【粉類】 | |
薄力粉 | 100g |
ベーキングパウダー | 2g |
【その他A】 | |
無塩バター ※室温に戻しておく | 100g |
パウダーシュガー(砂糖でも可) | 100g |
【その他B】 | |
卵 ※室温に戻しておく | 2個(100g) |
バニラオイル | 適宜 |
使用した型は18cmのパウンド型です。
step
1
バターを柔らかくなるまで、よく混ぜる
step
2
パウダーシュガーを3~4回に分けて加え、その度に全体が白っぽくなめらかになるまですり混ぜる。
バターが混ぜ不足だと膨らみが悪く、焼き上がりも固くなってしまうのでしっかり混ぜる。
step
3
充分溶きほぐした卵を、5~6回に分けて入れ、その度によく混ぜる。
ふんわりと乳化(マヨネーズ状)した状態が理想。
※ちょっと分離してます。
卵の量が増えていくと分離しやすくなるので、卵を加えるたびによく混ぜる。
分離してしまった場合は(もろもろっとなります)40~50℃の湯せんにかけて、バターを溶かしすぎないよう様子を見ながら混ぜます。
step
4
・バニラオイルを加えよく混ぜる。
・ふるった粉類を一度に加え、ゴムベラで切るように混ぜる。
全体がなめらかになり、つやが出てくるまで切るように混ぜる。
step
5
オーブンシートを敷いた型に生地を入れ、表面を平らにならす。
step
6
170℃で35~40分焼き、できあがり。
※お持ちのオーブンによって、温度・時間を調整してみて下さい。
金属製の型を使用した場合は型から出し、オーブンシートを付けたまま網の上で冷ましておく。
実食:パウンドケーキ
ケーキ自体はバターが香り甘さも丁度よく、表面はサクッと仕上がりました。冷めてから切り分けます。
作った当日もしっとりして美味しいですが、一晩寝かせると味も馴染んでまろやかになります。
冷凍保存もできるので、切り分けたら一つずつラップをし冷凍庫へ。自然解凍で食べられます。
パウンドケーキに合うお茶は、柑橘系の香りを持つ『アールグレイ』のストレートティーがおすすめ。
華やかな香りが、バターの濃厚なケーキを引き立ててくれます。