シフォンケーキは、家庭にある材料で簡単にできるので、思い立った時に作れます。
今回はベーキングパウダーは使用せず、メレンゲのみで膨らませます。
食感はスポンジケーキよりキメが細かく ”しっとりふわふわ”。ほおばった瞬間「うっとり…」するケーキです。
シフォンケーキとは
シフォンケーキは、食感が絹織物のシフォンのように軽いことから名付けられました。
スポンジケーキの一種で、角が立つまで泡立てた多量のメレンゲで膨らまし、生地に植物油(サラダ油)を加えることでフワフワ食感になります。
メレンゲが膨張剤として十分に作用するので、ベーキングパウダーを省略したレシピも多いケーキです。
ベーキングパウダーを使用すると弾力のあるシフォンケーキができます。
この生地に植物油(サラダ油)を加えるというレシピは、シフォンケーキの考案者『ハリー・ベーカー』が公表しなかったため長年製法は謎とされてきましたが、自らの高齢などを理由にレシピが世に出たという経緯があります。
シフォンケーキの型は元々、アメリカ菓子のひとつ『エンジェルフードケーキ』のために作られた型(Angel Food Cake Pan)だそうで、中央に穴が空いた形に焼き上げるのが特徴です。
シフォン型について
型は色々な種類があり、大きいものから手ごろな食べきりサイズまで様々です。
大きいシフォンケーキを囲んでティーパーティーもいいですし、小さいものはプレゼントにも最適です。
今回は、ひとり分サイズのシフォンケーキを作ります。
シフォンケーキは焼き縮みを防ぐため、生地が型から剥がれにくいアルミ製などがおすすめです。そのため、型に油脂なども塗りません。
使用した型は、トールシフォン型シリーズの10cmです。
材料:シフォンケーキ 10cmトールサイズ 2個分
【卵A】 | |
卵黄(Mサイズ) | 3個分 |
グラニュー糖(砂糖でも可) | 12g |
【その他】 | |
サラダ油 | 30g |
水または牛乳 | 35g |
【粉類】 | |
薄力粉 | 55g |
【卵B】 | |
卵白(Mサイズ)※冷やしておく | 3個分 |
グラニュー糖(砂糖でも可) | 40g |
※10cmトールシフォン型用のレシピを使わせてもらいました。
step
1
・【卵A】の卵黄をボールに入れ、泡だて器で溶きほぐす。
・グラニュー糖を加え、白っぽくなるまで混ぜる。
グラニュー糖を加えたまま時間がたつと、卵黄がダマになってしまうので直ぐに混ぜる。
step
2
サラダ油を少しずつ加えながら、卵黄になじむようにしっかり混ぜる。
サラダ油がメレンゲの泡を消す原因になるので、よく混ぜる。
step
3
水または牛乳を加えて、よく混ぜる。
step
4
ふるった薄力粉を全て入れ、なじむまで混ぜる。
シフォンケーキは粉をしっかり混ぜてもよい。
step
5
【卵B】の卵白を別のボールに入れ、グラニュー糖を3回に分けて加えながら泡立て、角が立つしっかりとしたメレンゲを作る。
step
6
・step4の生地にメレンゲを1/3くらい加え、ゴムベラですくうように混ぜる。
・混ぜた生地を残りのメレンゲの方に加え、すくい上げるようにムラがなくなるまで混ぜる。
step
7
型にそっと流し入れる。
型の一か所に流し入れ、空気が入らないように注意する。
step
8
180℃で15分焼く。
※お持ちのオーブンによって、温度・時間を調整してみて下さい。
焼きあがったら、焼き縮みを防ぐために逆さまにして冷ます。
シフォンナイフで型から外して、できあがり。
実食:シフォンケーキ
卵の風味を感じる、しっとりふわふわなシフォンケーキに仕上がりました。
包丁で切り分けるのが難しいくらいのふわふわ感です。
甘さ控えめで繊細な味なので、合わせる紅茶は渋みが少なくあっさりとした味わいの『ジャワ』が合うと思います。